S.N.R.I F99[RECORD BLEAKER]

漫画「機動戦士クロスボーン・ガンダム 鋼鉄の七人」に登場した試作MS。

■概要■
S.N.R.I(サナリィ/海軍戦略研究所)がMSへのミノフスキー・ドライブ搭載のための実験機として制作した。
歴史上最初のミノフスキー・ドライブ搭載MSで、「機動戦士Vガンダム」に登場する機体群の直系の先祖に当たる。
サナリィはF91に続く連邦軍用のMSとして、F97(クロスボーン・ガンダムの原型)を開発、そのテストを新生クロスボーン・バンガードに依頼していたが、
木星帝国との戦闘が地球圏にまで飛び火してしまったために、軍に売り込むことができなくなってしまった(海賊軍に協力していたことがバレてしまうため)。
F99は起死回生のためにサナリィが開発した超高性能MSである。

■性能■
機体の基本構造はF97に準じ、実にパーツの75%が共通らしい。
新規の部品はほぼ、コア・ファイターとそれに取り付けられたX字型のバインダーに集約されている。
頭部、腰部、肩部にはセンサーが増設されているが、これは実験機ゆえのデータ収集仕様。
連邦軍に売り込むときはガンダムタイプの頭部に換装することをサナリィのオーティス技師(第2月面開発実験所の責任者らしいが、正確な役職名は不明)が明言している。
基本構造の多くをF97と同じくしていながら、ミノフスキー・ドライブの搭載によって、F97系列機と比べても段違いの機動性を持つ。
また、MSでありながら単独での惑星間航行が可能である(木星まで約150時間。ただし居住性などは考えられていない)。
劇中では使用していないがコア・ファイターは分離が可能。

■武装■
F99はあくまでミノフスキー・ドライブの実験機であるため、武装の類はF97のものと同等である。
特に、パーツ入手の容易さからかフリント(F97−E)の物が多用されている(作中装備していたのもフリントの改良型ザンバスター)。
使用武装は改良型ザンバスター、120mmマシンガン、ビームサーベル、バルカン、ビームシールド(ブランドマーカー)などフリントと同じ。
ミノフスキー・ドライブはV2ガンダムの物と同様、余剰エネルギーを光の翼として放出しているため、
理論上は同じように攻撃・防御に使えるはずだが、劇中では披露していない。

■劇中での活躍■
サナリィ月面第2開発実験所で、試作機3機がテストされていた。
そこに、「神の雷計画」を知ったトビアたちがF99を借りるために訪れるが、同じくF99狙いの木星帝国軍の襲撃を受ける。
迎撃のため、テストパイロットのヨン、ユリシーズ、ドレックが出撃、木星軍を圧倒的な戦闘力で粉砕した。
しかしその後現れた帝国新総統の片割れ、サイキッカーで高精度未来予測が可能な「影のカリスト」操る可変MSコルニグスと遭遇、ヨン機、ユリシーズ機が撃墜されてしまう。
トビアがかばったことでドレック機は撃墜を免れたが、バインダー部分に攻撃を受け使用不能に陥ってしまった。
ドレック機はその後回収されたはずだが、施設ごとデータを破壊されてしまったため修復は難しいと思われる。