【トライアル・プラン:N】
 マリオン・ラドム博士の次世代PT開発用トライアル・プラン。次期主力生産機を目指していたアルトアイゼン(ゲシュペンストMk-V試製機)、ヴァイスリッター(ゲシュペンストMk-Uカスタム)とは異なり、始めから特定のパイロットでの運用を前提としたワンオフ・ワンメイドの機体である。そのため、ATX計画の二機よりもなお、偏った設計となっており、一般のパイロットでは戦うどころかまともに歩かせることすら難しい機体になっている。プランNはアルトアイゼンの設計をより強化した「プランN:タイプP(パワード)」と、より攻撃性能のみに特化させた超攻撃偏重型「プランN:タイプS(ステーク)」に分かれており、またタイプSは「RS型(リヴォルビング・ステーク)」と「AS型(オートマチック・ステーク)」に分かれている。タイプPとRS型はアルトアイゼンのような赤に、AS型はアルトアイゼン・ナハト(夜間迷彩)のような濃青色に塗られる予定だった。
 トライアル・プランNはDC戦争後期、アルトアイゼンの後継機として設計が開始され、インスペクター事件のころに設計案が纏まったが、ラドム博士がビルトビルガーの開発に忙殺されていたこともあり一時中断。その後再開されるも、大破したアルトアイゼンをアルトアイゼン・リーぜに強化するために再び中断となった。まだ試作機も組みあがっていない状態では後継機として使えなかったためである。戦後、プラン自体は残ったが、テストパイロットとして予定されていたキョウスケ・ナンブ中尉(戦後)が転属となったこともあってお蔵入りとなっていた。
 なお、名前のNはノイエ(neue=独語で「新しい」)を意味しているとされ新型機建造の際は機体名が「ノイエ・アイゼン(新しき鉄)にされると言われているが、ラドム博士は真意を明かしていない。




シュヴェア・アイゼン
ノイエアイゼン・アレンシオ
ノイエアイゼン・アズルート